ろっくのほそ道🎸

独断と偏見のオンパレードでお送りいたします

201025 back number live film2020 "ASH"

こんにちは。みずにゃんです。

先日行われたback numberの配信ライブ「live film 2020 "ASH"」は、9月にファンクラブ限定で行われた「live film "MAHOGANY"」に続き、2回目の配信ライブでした。

 

 思いっ切り、を受け止めてもらえて、投げ返してもらえる時間がどれだけ幸せか。ライブをする、とゆう事がback numberがback numberである為にも限りなく重要であると知り、考え、考え、現時点での答えがこの形です。
(Vo.Gt 清水 依与吏)

(back number live film 2020 公式サイトより)

 

 FC限定ライブone room party vol.5を完走できず、なかなかライブを再開できなかった彼らが、現時点で出した答えがこの配信ならではの演出を詰め込んだ【live film】だったのです。

 

 ~セットリスト~

01.SISTER
02.瞬き
03.僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい
04.黒い猫の歌
05.わたがし
06.君がドアを閉めた後
07.MOTTO
08.エメラルド
09.あかるいよるに
10.高嶺の花子さん
11.ハッピーエンド
12.HAPPY BIRTHDAY
13.花束
14.水平線
15.青い春
16.大不正解

 

 これは有観客ライブの下位互換ではなく、コロナだから仕方なく配信ライブをやるというわけではなくて。一つの選択肢として持っていられたらいいな、と依与吏さんは言っていた。それを証明するかのように、360°、いや上下左右さまざまなアングルからのカメラワークや、観客がいないからこそできるバチバチのレーザー演出、エフェクトのかかった映像が繰り広げられた。

個人的に、メンバーの足元から煽るようなカメラワークがかっこいいと思ったし、「エメラルド」で不気味な毒々しいエフェクトがかかったり「花束」でフィルムカメラのようなエフェクトがかかったのも印象的。

 

空っぽの幕張メッセで少しかたくよそいきの表情をしていたメンバーであったが、MCのゆるさは健在。前回のファンクラブ限定配信よりもゆるいのでは?というくらい自然体のトークに、画面越しに思わず笑ってしまった。

 

高嶺の花子さんを終えて

寿「ほら、画面の向こうでは『やべえ~!!高嶺の花子さんじゃん!!ってノリノリになって汗だくな人もいるんじゃない??(手を上げるポーズ)』

依与吏「う~ん、4.5人くらい?」

一同「爆笑」

 

 

 

 それはさておき、たくさんの曲の中でも印象に残った演出がある。「ハッピーエンド」の、アリーナに敷き詰められた無数の照明から天井にまっすぐ青い光が差している演出だ。

 

”青いまま枯れていく

あなたを好きなままで消えていく

私をずっと覚えていて

なんてね 嘘だよ 元気でいてね”

 

と強がる主人公の、青くまっすぐな気持ちが表されているようで。

少し触れたら切れてしまいそうに儚い。

そして、歌詞の中ではさよならを受け入れているけれど、その青い色は最後まで変わらない。曲が終わると静かに光が弱くなっていき、消えた。

曲の世界観、温度を大切に守ったままスピーカーの向こうへ届けようというback numberの想いが強く表れていた演出だったなと思う。

 

 

 後半のMCで依与吏さんはこのように話した。(つたない文字起こしです。)

 俺たちができるのはスピーカーのこっち側まででどういう状況で、どういう精神状態でこれを見て、聞いてもらえるかってのは分からないし。
じゃあ俺たちは何を願わなければいけないか、って考えたときに、俺たち自身にとっての音楽の在り方って話だと思うんだけど。
今日このライブが、あなたにとって、あなたがあなたを肯定するために 少しでもそこに後押しできたらいいなと思ってます。
なんかそれ以外の何者でもない気がして
音楽なんてやっぱり、聴いてちょっとでも前向きに
まあ簡単なことばになっちゃうのかもしれないけど前を、前じゃなくてもいいのか 上を向く?なんだろう難しいな…
ちょっとでも、もう少しやってみっか、って思えるもんじゃなかったら何にもないから。
少なくとも俺たちの音楽は、誰に悪口言われたって、誰に否定されても、あなたの幸せを絶対願ってると思うんで。絶対そういう曲たちだと思うんで。
…安心して聴いてほしいなって思ってます。
これからも一生懸命作って、それが人を不幸にするもんじゃ絶対にダメだと思うんで。幸せになんてできなくてもいいから、少しでも追い風を吹かせられるものであることを願ってます。

 本当に今日はどうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 

そして、ライブ初披露の「水平線」

 

 私がback numberを好きになったのは、辛く苦しい大学受験のときであった。

熱血教師!というほど熱いわけではない。でも、だからこそ隣に寄り添って時には自分自身よりも自分を肯定してくれた。貴方は頑張ってるんだよ、と背中に手を置いてくれた。決してむりやり前へ進ませることはなく、そのままの自分でいいんだよと言ってそっと追い風をくれた。

MCと水平線の歌詞が相まって、「ああ、あのときback numberに出会えたのは奇跡であり、必然でもあったんだな」と感じた。

 

 結局受験に失敗し、失恋までしてボロボロの私に寄り添い続けてくれたのもまた彼らであった。

 

"水平線が光る朝に

あなたの希望が崩れ落ちて

風に飛ばされる欠片に

誰かが綺麗と呟いてる

悲しい声で歌いながら

いつしか海に流れ着いて 光って

あなたはそれを見るでしょう"

 

back numberは私の人生の一部だ。切っても切り離せない。

私のスーパースターが、はやく迎えに来てくれますように。